共謀罪 いちばん怖いのは「国民同士が監視しあうこと」

著者:
投稿日:
更新日:

6月15日、政府与党による強行採決で成立したいわゆる共謀法(テロ等準備罪)。

それが施行されると一番コワいのは、政府による国民の監視ではなく、一般の国民同士がお互いの行動や思想を監視しあうこと・・・哲学者の内田樹さんはそう話します。

実際に内田樹さんのツイッターでは、共謀罪が強行採決されたとたんに攻撃的なコメントが急増したのだそうです。

共謀罪が通って、一般市民が一般市民を脅すという恐ろしい事態が起きてるよね。

SNSでも内田樹さんに対して、「反日のお前は日本から追い出されるぞ。」とクソなリプを送りつける人達がたくさんいた。

政府が「市民による市民による監視」を煽動してる。

	

報道特集
内田樹氏
(市民が市民を監視する時代が到来した…)
「共謀罪が通った朝から僕のツィッター、クソリプすごかった」
「官許を得た。政府公認だと。共謀罪があけたチャンネルというのは市民が市民を密告・どう喝・罵倒したり、自分の隣人を敵とみなすことを政府が奨励している…」
href="https://t.co/va0rzADCyw" class="twitter-timeline-link u-hidden" data-pre-embedded="true" dir="ltr">pic.twitter.com/va0rzADCyw

ご利用のブラウザーでは再生できません。

	

報道特集、共謀罪、ISAKの特集おもしろかった。共謀罪は、国がネトウヨやヘイトを公認しているというメッセージとなり、市民による市民の監視が開始されたという内田樹の意見を証明するようなリアクションがツイッターのリアクションに溢れてて。おもしろかったと書いとこうと思った次第。

	
▼こんなマインドが特に男尊女卑な世代の方に多い。国会でこんな事を言ってるんだから、いざ共謀罪が施行されれば、自分たちも真似して使おうと考えるだろう。

わたしが「何トンチンカンなことをいっているのと野次を飛ばすと「共謀罪で逮捕するぞ」と野次が飛び、笑い声が起きる。誰が「共謀罪で逮捕するぞ」と言ったのかわからない。聞いたことのない声。私は右側を振り返って声を方を見ているので与党席。知り合いの野党議員ではない。知らない声。

	

おうちなう。京橋でがおがおと吠えて来ました。権力者が嘘つきで卑劣で攻撃的であるということのもたらす最大の災厄は「それが人間としての標準的なふるまいだ」と信じて、自分が嘘つきで卑劣で攻撃的であることに満足感を覚える人々を大量に生み出すことです。それはもう始まっている。

	
ただでさえ日本は長いものに巻かれろ、お上に立てつくなんてやめとけ、という同調圧力が強い社会。組織や地域コミュニティ内で、他の大勢と異なった意見の人を突き出そうとする動きが出ても不思議じゃないのです。

批判者に対して「北朝鮮の工作だ」などと思い込む方は政界にもいますよ。[反政府的なメディアや市民運動に対し、「中国共産党やコミンテルンがバックにいる」と本気で信じている人もいる]→お上にかわり「反日分子」摘発? 内田樹さん語る共謀罪

	

共謀罪後の日本社会を内田樹氏が下で予測。最も怖いのは市民が市民を日常的に監視し、密告する社会になること。共謀罪はそういう社会を作ってしまう装置であると。全く同感。国内に反日分子がいるというデマをまず広めた上で、極右達を動かし、普通の市民を密告させる。一番安上がりの監視社会です。

	

内田樹氏は「共謀罪」法案で政府が狙うのは「隣人を密告するマインド」の養成だという。韓国総領事の更迭のように「密告社会」にして「効率的」に監視社会を実現し、加えて過剰同調の「イジメ社会」を作れば、誰も自由に物を言わなくなるだろう。

	
そうやって市民を委縮させてしまうことで、政府や会社など大組織に盾突くのを防ぐことができる。その向かう先は何なのか

ABCキャスト 浦川キャスター「(一般人は対象外と言っていた)治安維持法も結局拡大解釈されて政権を批判したり戦争を否定したりする人まで捕まえるようになって、みんな物言えば唇寒しになって、口をつぐんでいって、誰も動けないまま戦争に突き進んで行ったのは何百年も前の話ではありません」

	

フランスの大新聞「ル・モンド」でも共謀罪が記事に

記事の中で、憲法学者 飯島滋明はこの法案を「憲法の三大原則、人権の尊重、平和主義、国民主権」に対する脅威だとして、1925年の治安維持法を想起させると指摘しています。

1930~40年代において治安維持法は全国民に対して厳格な監視を行い、軍国主義の勃興に反対する人々を沈黙させるために活用された。

出典:内田樹の研究室

	
この軍国主義のキーパーソンの一人が戦犯となったのちに1957年に首相となった岸信介(安倍晋三の祖父)である。この祖父を安倍首相は尊敬している。

出典:内田樹の研究室

	
逮捕者数 数10万人

逮捕後の送検者数75,681人

実刑 5,162人

虐殺死 90人

拷問・虐待が原因で獄死  114人

病気その他の理由による獄死  1,503人

出典:TABIBITO - Yahoo!ブログ

	

ちなみに治安維持法逮捕第一号が、学生の勉強会だったって皆さん知ってるんですかね。学生の勉強会ごときですよ。

	
つまり、萎縮させるのは権力でも政府でもないんだよ。隣組であり、町内会であり、世間様なわけだ。『はだしのゲン』に描かれてる日本と、寸分違わないのだ

出典:野間易通さんのツイート

	

戦前の治安維持法によって生まれた「隣組」とは、こんな組織でした

	

戦時中のうたに「となりぐみ」っていうのがあって「トントントンカラリと隣組」って、すっごく明るい曲なんだけど、「隣組」というのは、要するに近所の人たちで組織を作って互いに監視しあい、共同責任を負わせる組織だったんです。みんなで仲良くしましょうね風な恐ろしい歌。またそうなるのか。

	

「隣組」というと映画やドラマのシーンとして米や酒や醤油を切らした時にちょっとお隣さんに借りてお互いに融通しあう昭和の美しい風景を連想させるがその実態はペアリングによる相互監視と共同体からの異物の排除。呑気な歌を歌っているうちに意識が支配されちゃう。作詞は画家岡本太郎の父親一平。

	

「隣組」に密告され?父は3度も警察へ 半藤一利さん

戦前の日本はずっと暗い時代だったと思い込んでいる若い人もいるが、太平洋戦争が始まる数年前までは明るかった。社会全体が高揚感に包まれていた。それが窮屈になるのは、あっという間だった。

RT
東京空襲 事前に米軍から空爆を予告するビラが
投下されて「民間人は避難せよ」と忠告された時
「火消し要員確保のため」隣組でお互いを
監視して逃げる事も適わず・・・と言う話を 昔聞いて
切なくなりました

	

私の亡き祖母が言っていた。戦前は隣組という組織があり憲兵が「お前の国から非国民(反戦者)出すな」と言って廻ったそうだ。共謀罪法案は政府が「一般人には関係無い」と強弁・・多数の国民は「自分のような一般人には無関係」と思っているかも。だが「戦争反対」を口にした時から一般人ではなくなる

	

隣組の密告、これなんだよな、恐ろしいのは。
都会では防犯カメラ、田舎ではこれなのだ。

	

我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実。

	

じゃあ、今できることは?

議員に電話して、 共謀罪の廃案をリクエストする

ひとりひとりの小さな行動の積み重ねで、社会は変わってきました。事実、地元有権者の電話や手紙によって、政策方針を変えた議員もいるそうです。

あらためて、この動画を広めるのも効果ありそうですね。
なんと、すでに44万再生も。3分くらいからが共謀罪のコンセプトと共通するところ。
この記事など、共謀罪に関する記事を友達・フォロワーさん、そして家族に【シェア】してください。ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました!









著者プロフィール
Sharetube