
メアリー・ベル事件とは
メアリー・ベル事件は1968年5月から7月にかけてイギリスで発生した殺人事件。11歳(初犯は10歳)の少女が3歳と4歳の男児を殺害した。
メアリー・ベル事件 概要
1968年5月、4歳の男児が薬物中毒死しているのが発見され、事故死として処理された。少女はこれに反発し、保育所を荒らし警察に対し挑発的なメモを残した。7月31日3歳の男児の絞殺死体が発見され、少女が疑われた。警察の尋問を受けた少女が犯人しか知り得ないことを語ったことから逮捕された。 サディズムの傾向や、劣悪な家庭環境などが動機とされたが詳細は不明。故殺の罪で有罪判決を受け服役。1977年に刑務所から脱走するが3日後に捕らえられる。1980年に出所。名前を変えて生活していたが、子供の成人を機に実名に戻り、自伝を出版した。
メアリー・ベル
メアリー・ベル事件 詳細
1968 年 5 月、空き家で子供の遺体が発見されました。 遺体は 近くに住む 4 才の幼児マーティン・ブラウンのものでした。 口から血の混じった唾液が付着している以外、服も綺麗で、争った形跡も外傷もありません。 遺体の近くに空になった薬瓶が転がっており、警察はマーティンが誤って大量の薬を飲んだと断定し事故死として処理される事になります。 マーティンの事故死から数週間後にある託児所が荒されます。 備品などが壊され掃除道具などが散乱し、いくつかのメモ書きが見つかります。 落書きは、マーティンが事故ではなく殺人であった事をほのめかす内容です。 ですが、警察はこれを悪質なイタズラとして処理します。
メアリー・ベルの落書き
殺人事件発生
幼い少女の逮捕
警察は二人の少女から事情聴取を行います。 メアリー・ベルという 10 才の少女とノーマ・ベルという 13 才の少女です。 ベルという名は付きますが、この二人は親族関係ではなく友達です。 事情聴取により、マーティンの殺害現場で、ある少年を見たとメアリーは証言します。 しかし、この時に歯の折れたハサミの話など犯人しか到底知り得ない事を話してしまいます。 これが決め手となり、メアリーと、友達のノーマが殺人容疑で逮捕される事になります。 ノーマも幼児殺害時期にメアリーとずっと一緒にいたからです。 法廷では、メアリーとノーマの罪の擦り付け合いが行われる事になります。 また、事故死と断定されていたマーティン・ブラウンの殺人容疑も浮上する事になりました。 実際にメアリーは、マーティン、ブライアン共に首を絞めて殺害しています。 法廷では 11 才ですが、殺害当時は 10 才でした。 託児所の襲撃も、メアリーとノーマの犯行です。
狂気の言動
最初の犠牲者であるマーティンの母親にメアリーは逮捕前以下の様な事を話しています。
などの事をニヤニヤしながら尋ねてきたそうです。 追い討ちを掛けるように、メアリーはマーティンを見せてよと母親に尋ねました。 母親はメアリーに対し、マーティンは死んでしまったのよと告げると・・・
更に葬儀の様子を同じ様に、ニヤニヤしながら見ていたそうです。
拘置所での様子
拘置所では監視の元、生活を送っています。 監視を担当していた婦人警官に以下の事を述べています。
裁判官が懲役 30 年を私に言うと思う?
私が裁判官だったら、こんな事をした 11 才の少女は一年半閉じ込めておくわ
殺人はそんなに悪い事じゃないもの、人はいつかは死ぬのよ
拘置所に猫が現れた時、メアリーは猫を思いきり強く抱きしめ、窒息寸前に追い込みます。 婦人警官は、そんな事をすると猫が死んでしまうと注意しました。
裁判
1968年12月5日、裁判が始まった。 裁判になるとメアリー、ノーマ両者ともに責任のなすり付け合いになり、マーティン・ブラウン殺害については、2人ともが揃って無罪を主張した。 陪審員たちが4時間後に出した評決は、「ノーマは無罪。ただし、託児所への不法侵入で保護観察処分」とし、「メアリーはマーティン、ブライアン両件について共に有罪」であった。 犯行時の年齢が10歳であったことから、「治療終結後に釈放」ということで不定期刑になった。 しかし収容施設がなかなか決まらず、結局男性ばかりの少年院に送られた。
出典:ERROR!!
仮釈放
1980年5月、22歳になったメアリーは仮釈放された。 出所後は職を転々とし、大学にも通ったものの、すぐに行かなくなって母親のところへ戻った。 この頃に若い男性と付き合って妊娠し、1984年に女児を出産している。 仮釈放期限の1992年までは裁判所の監督下にあったが、育児は許可された。 その後、別の男性と付き合い始め、小さな村に移り落ち着くが、周囲に前歴を知られてしまい、「人殺しはここから出て行け!」というデモに発展した。
出典:ERROR!!
出版
メアリーは、この出来事を後に本にして出版しています。この本には、事件の実際の様子と、メアリーの 「振り返って」 という思いが載せてあります。ですが 「振り返って」 については、本人がどこまで真実を語っているのかは不明です。
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