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アイドル→アーティスト「東京女子流」路線転換に波紋

アイドル→アーティスト「東京女子流」路線転換に波紋

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アイドル→アーティスト「東京女子流」路線転換に波紋

東京女子流が「アーティスト」になることを宣言したのは、2014年12月20日の渋谷公会堂で のワンマンライヴと、2014年12月30日の大阪BIGCATでのワンマンライヴでのことだった。

アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

「アイドル全盛期」と言われる中で、人気グループの「東京女子流」がアイドルの看板を下ろし、アーティスト宣言をした。アイドルライブには出演せず、握手会なども控える。ファンの間では、「なぜ、今、アーティストなのか」と波紋を呼んでいる。

 「東京女子流」は「ガールズ・ダンス&ボーカルグループ」を標榜(ひょうぼう)しながらもアイドルイベントに参加し、握手会などのファンとの接触イベントも行ってきた。

 ところが、1月5日にインターネット放送で、3月でアイドル専門誌やアイドルイベントへの登場は終了し、楽曲やライブの制作も手がけていくと発表した。アイドル風の楽曲も封印するという。

出典:アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

宣言を受けてファンに衝撃が走る

 一方、ファンには衝撃が走った。メンバーの新井ひとみに注目する40代の男性ファンは「自分がついていなくちゃ感がアイドルを応援する魅力。アーティストになると、しっかりしたお姉さんのようで張り合いがありません」。

 別の男性ファンは「アーティストかどうかは周囲が決めるもの。離れるファンもいるだろうし、メンバーの年齢もまだ17歳くらい。宣言はもっと先で良かったのではないか」と心配する。

 こうしたファンの声について、「アイドル国富論」の著者で、経済産業省国際戦略情報分析官の境真良さんは言う。「ファンからすると、未完成で親しみがもてるアイドルは水平な関係。一方、プロとしての技能を提供するアーティストは、崇(あが)める対象で垂直の関係です。水平はかわいい、垂直は美しいに言い換えられる。かわいいは自分が支配できる可能性があるが、美しいは手の届かない存在になることを意味しています」

出典:アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

グループディレクター佐竹義康さん語る

 グループの制作を担当する佐竹義康さんは話す。「本来は歌やダンスで見せるアーティスト寄りのグループですが、数多くのステージに出演し、実力を鍛える機会としてアイドル活動もしました」。2010年にデビュー。武道館コンサートも実現したが、メンバーの体調不良などが重なり一時は解散も検討された。アイドルとしての活動への違和感も大きくなっていった。「作詞をはじめ音楽を基軸に自ら発信していく立場を明確にしたい」(佐竹さん)

出典:アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

アーディスト宣言・・・どうなる?

 日本レコード協会などはアーティストは「実演家」と定義している。アイドルライターの岡島紳士さんは言う。「アイドルのアーティスト宣言は珍しい。たとえばPerfumeは音楽性が認められ、アイドルからアーティストのイメージになったように、年齢や実力に応じて自然と変化していくケースが主流です」

出典:アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

■「目指す場所は同じ」 リーダーの庄司芽生

 ダンス&ボーカルグループとして目指す場所はデビュー以来、変わっていません。今までのようにファンの方との交流イベントがなくなっても、ライブでは観客のみなさんの空気を感じながら、音楽の楽しさを歌って踊って伝えられるようにパフォーマンスの技術を高めたいです。そしてアジア、世界へ発信していきたいです。

出典:アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

■「私も作詞や制作に」 山邊未夢

 いつかどこかで目指してきた道に向けて、けじめをつけないととは思っていました。3月発売のシングルでは初めて作詞をしました。不安でしたけど、ファンの方に歌を届けられると思うと、今はうれしい気持ちでいっぱいです。今後は作詞だけでなく、ライブのセットリスト(曲の順番)や制作にも私たちがかかわっていきます。封印する曲もありますが、ファンの方と盛り上がれる新しい楽曲が欲しいと、メンバーたちで希望しています。

出典:アイドル→アーティスト 「東京女子流」路線転換に波紋

1月18日に行われた最後の握手会(東京・秋葉原)

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日本のアイドルオタクが真に求めているもの

現在において「アーティスト」という肩書きは、往々にして旧来の自作自演歌手が手にしてきた権威の再利用に過ぎない。その一方で、「アイドル」はそうした権威こそないものの、独自の文化としての多様性、可能性を持っている。「アーティスト」と「アイドル」のどちらの 側面を押し出すかは、その演者の資質によって決められるべきものだろう。

日本のアイドルオタクは、アイドルに物語性を求めがちである。しかし、本来ファンが求めているものはもっと単純なものだ。優れた楽曲、歌唱、ダンス、ライヴパフォーマンス。CDやグッズのアートワークが洗練されていたり、アイドルとしてのコンセプトが練られていたりすればなお良い。

そうした要素を満たすことができれば、演者が「アイドル」だろうと「アーティスト」だろうと、最終的にはファンの支持は得られるはずだ。たとえ握手会やチェキ会がなくなってしまったとしても。

そして、アイドルオタクのようなコア層ではない一般層にまで演者が訴求することの困難さ は、実は「アイドル」でも「アーティスト」でも変わらない。アイドルブームの現在は「アイドル」であるほうが売れやすいだろうが、中長期的に見れば「アーティスト」のほうが息の長い活動を安定してできるかもしれない。「アイドル」を名乗るか「アーティスト」を名乗るかは、本質的には別々の登山道から山頂を目指している程度の違いに過ぎないのだ。

出典:Tokyo Girls Update

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著者プロフィール
マツオカソウヤ

プログラマー。Sharetube作ってる人。サーバ周り、サービス設計、システム、デザイン、執筆を手掛ける。SNSのJoinchrome、ソーシャルRSSのBazzfeed、TwitterアプリのPicleの失敗を経て、今に至る。今日もまた東京の何処かでコードと記事を書いています。