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【洒落怖】信号待ち(不可思議・中編)

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【洒落怖】信号待ち(不可思議・中編)

Author:
ankouankou
Posted date:
【洒落怖】信号待ち(不可思議・中編)

『信号待ち』

690 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/04/03 19:13
これは先週の日曜日の、昼間の話です。 

ちょっとした用事があり、自宅から1時間程離れた埼玉県の川越市に、
バイクで出掛けました。
風も無く、とても良い天気でしたので、気分よく走ることができました。 

ところが、目的地に着く間近で、ちょっと道に迷ってしまったのです。 
まあ、道に迷ったと言っても市街地ですし、大まかな土地鑑はありましたので、
適当に走っていれば近くに行けるだろうと、のんびり走っていました。 

10分程走った所、狭い道(車がぎりぎりすれ違える位)に出ました。 
道が狭いのですが、割と交通量があり、ちょうど地元の人が使う抜け道のようです。 
その道の途中で赤信号に引っかかりました。信号待ちの車の列は約10台。
すり抜けて列の先頭に出るには道幅が狭く、
私のバイクは列の最後尾で停止しました。 
停止車両の列の中程、5台目付近に佐川急便のトラックがいました。 
今から思うと不思議なのですが、そのトラックが目に入った時、
一瞬、嫌な胸騒ぎがしました。 


691 :690:02/04/03 19:15
信号が青に変わり、先頭の車から順々に発進して行きます。
青信号の間隔が短そうだったので、もう一回信号待ちかなと思いつつ、
前の車が発進するのを待っていました。
その時、おかしなことが起こりました。
佐川急便のトラックが、前の車が発進したにもかかわらず全く動かないのです。
はじめは、ぼーっとしてるな位に思っていましたが、1分、2分たっても動きません。
今から思うと不思議なのですが、
後ろで待っている車もクラクションひとつ鳴らさず、おとなしく待っているのです。

とうとう前方の信号がまた赤になってしまいました。
佐川急便のトラックの前には、自動車4台分のスペースが空いたままです。
もしかしてあのトラックのドライバーは、車をあそこに止めて、
何処かに荷物を届けに行ってるのかも知れない。
それに、いつまでもここで待っている訳にも行かないし。
そう思った私は、対向車が来ないことを確認し、
対向車線にはみ出しながら車の列を抜きにかかりました。
たいした距離でもないので、ゆっくりと一台ずつ抜いていきます。
一番最後に、問題の佐川急便のトラックの所にさしかかりました。
気になったので、トラックの運転席をひょいと覗き込みました。


692 :690:02/04/03 19:16
「うわーっ!!」
思わず叫んでいました。
その時私の姿を見たら、バイクに乗ったまま20センチ位、
本当にのけぞっていたと思います。
「死んでる・・・」
無人と思っていたトラックの運転席に、ドライバーはいたのです。
両手をハンドルとダッシュボードに投げ出し、上半身を突っ伏していました。
顔はハンドルにもたれたまま、私の方を向いています。
詳しく調べた訳でもないのに、死んでいると思ったのは無理もありません。
顔面は真っ白で、両目とも白目をむいてます。口は開いたまま、
舌がはみ出していました。
目に見える血液や外傷はなかったので、ちょうど今、
心臓発作で死んでしまったように見えます。
日曜日の真昼間に、まさかこんな光景を見るとは夢にも思わなかったので、
0.5秒位、本当に頭の中が真っ白になりました。

とはいうものの、何とか自分を取り戻し、ようやく回り始めた頭で考えました。
心臓発作かなんかかな。こういうことってあるんだな。
とにかく後ろの車のドライバーに知らせて、救急車とパトカーを呼ばないと。


693 :690:02/04/03 19:17
とにかくトラックの前に出て、バイクを路肩に止めました。
改めて後ろを振り返った時、
「えっ・・・」
私は、自分の気が変になったのではと、本気で思いました。
佐川急便のトラックが、何事もなかったかのように動き始めているのです。
フロントガラス越しに見えるドライバーは、先程のドライバーと同一人物ですが、
表情はいたって普通の元気なお兄ちゃんなのです。
呆然とバイクの脇に立ち尽くす私の横を、佐川急便のトラックを先頭に、
これまで止まっていた車が次々と走り去っていきます。

以上でこの話は終わりです。
これは一体何だったのでしょうか?
こちらを向いている凄絶な死顔が、今でも頭から離れないのです。

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著者プロフィール
ankou

怖い話を中心にしてまとめています。