【iPhone/Androidスマホ】Wi-Fiに繋いだ状態でギガ(GB)が減る…原因は「アシスト/安定制御機能」
スマホ(iPhone/Android)でネットや動画を見るときは、なるべくWi-Fiに繋げて通信量(GB)を節約!…しているはずなのに…。あまりにも早いタイミングで携帯電話会社から「規定のデータ量に達しました…通信速度を低速にいたしました。」との通知が…。
「Wi-Fiに接続してるからそんなにたくさん通信量(GB)を消費しているはずはないのに、ギガ(バイト)が減る…何で?」と疑問や苛立ちを感じたことはありませんか?
実はこのWi-Fiの落とし穴にやられてしまう人、結構多いのです。
【通信量(GB)の思わぬ消費に悩む人の声】
Wi-Fiを繋いでてもギガ減りますか?
私のスマホはandroidなんですけど(中略)家でいるときはいつもちゃんと繋がってるし、外に出ても無料Wi-Fiがある場合はつないで使ってます。なのに3GBとか多いときは5GB使われてる時があります。
今家にWi-Fi繋げてるんですけどWi-Fi繋げててもギガは減るのですか?(中略)あと残り1Gです。とメールが来ました。
出典:質問です。 今家にWi-Fi繋げてるんですけど Wi-Fi繋げててもギガは減る- Wi-Fi・無線LAN
(中略)ずっと自宅にいて外出していないので、スマホもずっとwi-fiでネットに繋いでいたので、LTE通信利用は発生していない はずなんですが、なぜこのように利用量として記録されているのでしょうか?
ギガ(GB)数が減る原因は「Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能」
Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能Wi-Fiの接続状況が悪く、インターネットやYouTube、アプリなどの動作がスムーズに行われない場合に、自動的にモバイルデータ通信(契約時に規定されたGB通信・3G回線やLTE回線)に切り替わる機能です。
■「Wi-Fiアシスト」iPhoneにおける機能の名称。
■「Wi-Fi安定制御機能」
Androidにおける機能の名称。
機種によっては「高速ダウンロード」「快適通信設定」などの名称になっていることも。
分からない場合は説明書やショップに確認をとりましょう。
(iPhoneもAndroidも機能内容的には同じようです。)
この「Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能」、iPhoneではiOS9から搭載。AndroidはiPhoneよりも搭載が早かったようで、どうやらAndroid5.0以降に搭載されているようです。
確かにスマホをWi-Fiに繋いでも、100%スムーズに作動することはありませんよね。
部屋を少し移動するだけでも電波が悪くなり、とたんに動きが鈍くなったりします。
「Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能」は、そんな時にストレスなく操作・閲覧できるようにしてくれるので、味方によってはとてもありがたい機能なのです。ありがたいのです…が…しかし!
この「Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能」、標準設定ですでにONになっているのです!(+_+)そんな機能の存在・標準設定を知らずにユーザーがスマホを使い始めれば、どんなことになるか想像できますよね。
■ネットサーフィン
■YouTube
■アプリ
などの利用であっという間にどんどん規定のGBを消費してしまい、即座に速度制限が掛かってしまう訳です。
ユーザーにとって、この「Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能」の搭載は大きな変化であり、従来の感覚でスマホを利用し続ければ、ユーザーが困る事態に陥ることは明確です。
各携帯会社、また販売・契約するショップはユーザーへの大々的で分かりやすい説明の義務があるはずなのですが、怠ってしまったようですね。
あるいは会社的には利益UPに繋がり得できるから、あえて大々的な発表をしなかったのか…?
真相は分かりませんが、やはりこういった部分でもユーザー(お客様)を大切にしてほしい者だなぁとつくづく思ってしまいます。
一応、Apple社はネットの自社サポートページに説明が載っていました。
Androidは明確な説明ページが無いようです。
Apple社の説明はこちら
出典:Apple(日本)
Wi-Fi アシストについてiOS 9 以降では、Wi-Fi アシストを使って、Wi-Fi の接続状況がよくないときに自動的にモバイルデータ通信に切り替えることができます。
Wi-Fi アシストのしくみWi-Fi アシストを使うと、Wi-Fi の接続状況がよくないときでも、インターネットに接続し続けることができます。
たとえば、Wi-Fi 接続が安定しない状況で Safari を使っていて Web ページが読み込まれない場合は、Wi-Fi アシストが有効になり、自動的にモバイルデータ通信に切り替えるため、その Web ページが引き続き読み込まれます。
Wi-Fi アシストは、Safari、Apple Music、メール、マップなど、大半の App で使えます。
Wi-Fi アシストが有効になると、デバイスのステータスバーにモバイルデータ通信のアイコンが表示されます。Wi-Fi の接続状況が悪いときはモバイルデータ通信でインターネットに接続し続けることになるので、以前よりモバイルデータ通信の使用量が増える可能性があります。
大半の方にとっては、増量分は以前と比べてわずかな割合にすぎないものと思われます。
データ通信の使用状況についてご質問がある場合は、モバイルデータ通信の管理についてこちらの記事でご確認いただくか、または Apple サポートにお問い合わせください。
富士通が独自開発!「マルチコネクション」機能はちょっと違う!?
富士通が独自に開発した「マルチコネクション」機能。スマートフォンでインターネットに接続する場合はWi-Fiか4G LTE/3Gによる携帯電話通信のいずれかを選択することになるが、マルチコネクションはWi-Fiと4GLTE/3Gへ同時に接続することで、より快適に通信を行なうことができる。
出典:arrows @|arrowsの情報を何でも掲載する研究所
「Wi-Fiアシスト/Wi-Fi安定制御機能」は接続が切り替わるのに対し、「マルチコネクション」はWi-Fiと4GLTE/3Gへ同時に接続するということで、似たような機能ですが、内容は少し異なるようですね。
モバイルデータ(GB)消費を節約する場合は「マルチコネクション」をOFFにしておきましょう。
海外ではWi-Fiアシストが原因で過去に訴訟問題にまで発展!?
過去には、この設定がオンになっていることを知らずに、Wi-Fiでネットをしているつもりが24万円もの携帯料金を請求されてしまった事例があり、訴訟問題にまで発展しています。
出典:知らないうちに携帯代が上がってる? 「パケ死」を防ぐiPhoneの設定 - ライブドアニュース
・「パケット使い放題プラン」・「規定量のGB数プラン(2GBまでは通常速度、それ以降は制限がかかる)」
などで契約している場合は、制限がかかった際に携帯電話会社から通知がくるはずなので、携帯代がこれほど多額になることはありません。
あなたの契約内容は大丈夫でしょうか?
心配な方はもう一度確認をおすすめします。
Apple社大打撃…集団訴訟で6億円!?
アメリカでは「AppleはWi-Fiアシストに関して説明を怠った」として6億円に及ぶ集団訴訟が発生Σ(゚Д゚)原告によると「Appleはどのような条件でどれくらいモバイル通信を行うか説明していない。おかげで動画をダウンロードするときにものすごいパケット通信料がかかってしまい、合計で約6億円の損失が発生してしまった」とのこと…。
アメリカは通信料金が高いので、動画などの大きなファイルは電波の弱いフリーWi-Fiでまとめてダウンロードするユーザーも多い様子。
Wi-Fiでダウンロードしているつもりだったのに「Wi-Fiアシスト」のせいで実際はモバイル通信による接続だったため、予想以上にパケット通信料を使ってしまいパケ死するユーザーが多発していたようです。
出典:iPhoneの新機能「Wi-Fiアシスト」でパケ死が急増!?集団訴訟にまで発展する事態に… iPhoneもAndroidもあっという間に設定することができますよ。 それでは順に解決方法を見ていきましょう。