ゲリラ雷雨の和名がかっこよくて他にも探したら「雨の名前」って本があり思わず欲しくなる一品
ちょろっとだけTwitterで雨の名前に関して話題になっていた
鬼雨[きう]鬼の仕業かと思う様な並外れた雨
ざんざ降りざんざんと強く降る雨
篠突く雨[しのつくあめ]竹の束が突き刺す様に激しく降る雨
山賊雨[さんぞくあめ]群馬の沼田市などでにわかに降る雷雨
婆威し[ばばおどし]長崎の一部で夕立の事を言う。慌てる婆の姿
確かにかっこいいんだよね。良いネーミングセンスしてる
“@gavigavi: ゲリラ雷雨の和名がかっこいい pic.twitter.com/kvdtiqjPby”
雨にこんなにも風情のある言葉があったのですか⁈ 大事に受け継いでいきたいですね。それには、日頃、何気に使うと……出来る人‼︎みたいな、
尊敬されそう。(下心ミエミエですが〜〜)
鬼雨と書いて、「きう」と読む。 「鬼のしわざかと思われるような、並外れた大雨」と、「雨の名前」(小学館)という本に書いてあった。
雨の和名を調べてみたらめっちゃ詳しく載ってそうな本見つけたやばいこれめっちゃ欲しい
参考になったレビュー
日本の雨の総カタログ投稿者看花亭主人2001年9月5日
形式: 単行本
四季折々の雨の名前の数だけ、その土地その土地固有の豊かな暮らしがあるのだと思わせる内容です。 また、雨の名称の解説とともに添えられているいくつかの エッセイは、作者の息遣いを介して日本人の(それも女性としての)こころの起伏、メリハリといったものを正確に伝えています。
プロでも雨そのものを撮るのは技術的に難しいと思われますが、雨に濡れているモノをカメラマンの感性で表情豊かに切り取っているので、見ていて飽きません。都会の管理され過ぎている空間を離れた雨の景にふれたいときにはとてもふさわしい一書です。
うつくしい日本語投稿者Rapunzel2001年9月1日
形式: 単行本
この本を開いたとき、ああ、日本にはなんて美しい言葉があるのだろうかと感動した。雨を表すのにこんなにもたくさんの言葉が使われるのは日本だけでしょう。 この本をによって、日ごろはうっとおしい感じられる雨も愛おしくなるのではないでしょうか。 ぜひ、読み、眺めてください。
憂鬱を晴れに変える。投稿者浦辺 登VINEメンバー2010年5月14日
形式: 単行本
子供の頃、雨が続いて鬱陶しいと文句を言うと、お百姓さんが困る、といって怒られた。
とりわけ、田植えの時期はそうだった。
長じて、雨の日は憂鬱だと嘆きの言葉を吐くと、電車が混雑して困る、といって同感される。
とりわけ、月曜日の朝。
そんな、子供の頃の思い出や日常生活の中でかかわる雨について、季節や地方にまで、写真つきで解説された一冊。
雨、といっても、これほど多くの表現方法を持つのが日本なのかと思いながら、諸外国にはこれに似た本などはあるのだろうとか、と思った。
いずれにしても、辞典のように思いついたときにめくる、そんな使い方をしています。
5雨音に耳を澄ましてみたくなる投稿者月の氷2011年2月15日
形式: 単行本
初版が2001年に発行された本です。春、夏、秋、冬と四季毎にまとめられ(季しらずの雨の章もあります。)、雨の風景の写真が数多く掲載されています。季語としての雨の名と、その俳句や短歌、気象用語、日本各地で言伝えられてきた言葉、中国の言葉、小説、民謡、謡曲の中の雨など、また雨に準えた物や、心の状態などの言葉もあり、驚くほど豊富な量です。
雨の風景の写真は、いつかどこかで見たことがあるような、身近で、懐かしさを覚える写真ばかりです。
だからでしょうか。その風景を包んでいるだろう雨の音、建物や土、コンクリートの湿った匂い、空気の温度や湿り気が、記憶の断片から蘇ってくるようです。
桜雨、愉英雨、青時雨、翠雨、涼雨、白雨など、美しい響きの雨もあれば、蛙目隠、山賊雨、虹の小便、婆威し、猫毛雨、姉こ雨なんてユニークな雨も。
昔から人が、雨の恩恵に感謝し、恐れおののき、自分の感情に準え、雨と親しんで共に生きてきた事に気付きます。
ヴィジュアライズされた歳時記投稿者SPA!2009年8月17日
形式: 単行本
ある書評で知って、求めた本。
読書というよりは、傍らに置いておいて気がついた時に捲るといった本。
小学館の「まほろば歳時記」第1集とある。
"@雨の名前422語、"A雨の写真148点、"B雨の詩とエッセー35編とある。
この7月頃の長雨はどう呼ぶのだろうと捲る。
荒梅雨/梅雨の後期に災害をもたらすほどの集中豪雨・・・
返り梅雨/明けたと思ったら戻ってきたように、また2、3日(もう2,3日どころではないが)
梅霖(ばいりん)/「梅」は梅雨。「霖」は長雨。念の入った言葉である。
と解説があるが、「梅霖」どうもこれがピッタリのような気がする。
他にも第2集「風の名前」などなど出版されているようだ。
そういえば昨年旅立った親父が、貧乏人の背伸びで、歳時記を自慢気に書棚においていた。
つまりヴィジュアライズされた歳時記。
「たまには日本人らしく」という付け焼刃にちょうど良い。
天の恵みを感じてみたくなる。投稿者愛しのハワイ2006年1月26日
形式: 単行本
雨の音は、とても癒される。
災害規模になれば、
そんなことはいえないが。
景色が水墨画のように
滲むところがたまらない。
この雨はどんな名前?
雨の名前は素敵である。
色艶、甘味、花の名の雨
動物の名の雨は怪しげ
「惨雨」という雨があった。
惨めと読む。
この本には、惨雨を
さびしさを募らせる雨といった。
四季に分け、季節知らずの雨も集め
エッセイと写真でつくられた
まほろば歳時記の第1集目。
あなたも、雨が好きになるかも投稿者榎戸 誠ベスト500レビュアー2012年10月19日
形式: 単行本
雨天は嫌だという人も、『雨の名前』(高橋順子文、佐藤秀明写真、小学館)を手にしたら、雨に対する印象が変わってくると思う。
先ず、全てのページを飾っているカラー写真が素晴らしい。そして、それに添えられた文章が、これまた素敵なのだ。
春の雨として、「甘雨(かんう。草木にやわらかく降りそそぐ、烟<けぶ>るような春の雨)」「催花雨(さいかう。菜の花のころに、花が咲くのを催促するようにしとしとと降りつづく春の雨)」「花時雨(はなしぐれ。桜のころ、しぐれるように降る冷たい雨)」などが紹介されている。
夏の雨は、「青葉雨(あおばあめ。『目に青葉・・・』と愛でられる初夏の青葉を、いっそうつややかに見せる雨)」「狐の嫁入り(晴れているのに、パラパラと気まぐれに降る雨のこと)」「初夕立(はつゆうだち。その年初めての夕立)」などが挙げられている。
秋の雨としては、「霧時雨(きりしぐれ。ちょっと降ってはすぐに止む時雨のような霧雨)」「秋霖(しゅうりん。秋の長雨、秋の霖雨のこと)」「蕭雨(しょうう。『蕭』は、もの淋しい、の意で、しとしとと降りつづくもの淋しい秋の雨)」「冷雨(れいう。冷え冷えと降る晩秋の雨)」などが説明されている。
冬の雨になると、「鬼洗い(大晦日に降る雨のこと)」「風花(かざはな。初冬の晴れた空、風上の降雪地から、風に乗ってこまやかに舞い降りてくる小雪や小雨のこと)」「北しぶき(北から吹きつける、凍えるような冬の雨)」などが載っている。
雨の説明文以外の文章に目を移すと、例えば、「女二人の嵯峨野」は、「竹藪にこまかい雨が降りそそぎ、一本いっぽんの竹の緑をいやましに明るくしていった。日本画の絵筆をおもわせる雨のやわらかさである。叔母と二人、京都の嵯峨野を歩いたことがある。・・・嵯峨野の雨は頑なになりがちな女たちの心をぬらしていた」といった具合である。
また、「雨を見る人」は、「雨が好きな人は、雨を見ている人だ。窓から見ていられる雨なら、私も好き。きれいさっぱり雨に洗い流して、また新しく何かを始められるだろう、そう思いながら何もしないで、雨と、雨の向こうの景色を見ている、そういう時間がつくづくほしい」と綴られている。