【死刑判決】宮崎口封じ殺人事件 (渕上幸春)とは
宮崎口封じ殺人事件
渕上幸春
事件当時年齢 30歳犯行日時 1999年3月25日~9月20日
罪 状 詐欺、殺人、死体遺棄、電磁的公正証書原本不実記録・同供用、威力業務妨害、詐欺未遂
事件名 宮崎の口封じ連続殺人事件
裁判焦点
弁護側は、絞殺された土木作業員の事件については「殺意はなく、首も絞めていない」「被告は筋ジストロフィーにかかり、人の首を絞める力はなかった」などと事実関係の誤りを指摘して無罪を主張したが、判決は検察側が提出した検査結果などを採用し「人の首を圧迫する筋力があった」と退けた。弁護側は他の罪についてほぼ起訴事実を認めたうえで、被告は難病の筋ジストロフィーを患っていて再犯性は低いなどと刑の減軽を求めていた。
控訴審でも弁護側は土木作業員の事件について「被告は筋ジストロフィーで、絞殺できる体力があるとは思えない」などとして殺害を否定し、量刑不当を主張していた。
判決理由で、竹田裁判長は「自らの保険金詐欺事件の発覚を免れるため2人の命を奪った。人命軽視の態度は甚だしく、改善更生は望めない」と述べた。弁護側の殺害否定主張については、「一審判決に事実誤認はない」と退けた。
3月15日の上告審弁論で、被告側は死刑回避を求めた。
判決で田原睦夫裁判長は「偽装交通事故による保険金詐欺の口封じを図った動機や経緯に酌量の余地はない。車でひいた上、ごみ収集車の積み込み装置に入れて殺害するなど犯行の態様も残忍、冷酷で2人の命を奪った結果も重大」と指摘。筋ジストロフィーを患う被告の病状を考慮しても「死刑+はやむを得ない」として一審宮崎地裁、二審福岡高裁宮崎支部の判断を支持した。
出典:huchi"