意味がわかると怖い話まとめ 【解説あり】③
おれと竹田はちょっとした沼のほとりにいた。あたりはやけに静かだ。修学旅行の自由行動の時間、おたがいに自分の班から抜け出して適当にぶらついてたら、いつのまにかこんなところに来てしまったのだ。
さざめく沼の水面を見ながら、おれはタバコに火をつけた。深く吸い込み煙を吐き出す。
ふと隣りの竹田に目をやると、青ざめた表情でおれの指先のタバコを食い入るように見つめている。
「どした?」おれは竹田に声をかけた。
「……なあ、そのタバコ」
「ん?」
「味がしないだろ」竹田は切羽詰まった声で言う。
「なんだって?」
「するわけないよな。そもそも、タバコなんか吸ったことないおまえに、味がイメージできるわけないよな」
竹田が何を言いたいのかさっぱり見えてこない。……そう言えば、このタバコはいつ買ったんだっけ。
思い出そうとしてみるが、なぜだか頭がうまく働かない。
「なあ、そろそろ戻ろうぜ」
おれは急に不安になり促した。少し寒気がする。
「タバコどうした?」
それには答えず、責めるような強い口調で竹田が聞く。
「何が?」
「さっきまで吸ってたタバコだよ。指先にはさんでただろ。どこに消えたんだよ」
「さあ、どっかそのへんに投げ捨てたんだろ。何をそんなに怒ってるんだよ、竹田」
「おれは認めないぞ……こんなの。いいか、いまでもおれは完全否定派だからな」
「だから、何の話だよ」
「あそこを見ろよ。そして、何も見えないと言ってくれ。お願いだから」
竹田は沼の真ん中あたりを指差した。
おれは目をこらした。水面下から黒いタイヤの表面が突き出しているのが見えた。
解説俺と竹田は車ごと沼に落ちて死んでしまった。
幽霊になり、現実を把握できないでいる。
ある優秀な刑事がいた。人質をとり立てこもりなどをしている犯人にネゴシエイトし、素直に降伏させることにかけては世界中でも右に出るものはいない刑事だ。
彼の手法はいたってシンプルで犯人の家族についての話をし、降伏させるもので、彼の話術にかかれば、どんな凶悪犯もテロリストも話を聞けば泣きながら武器を捨て表に出てくる。
その日、刑事は久々のオフでデパートで買い物をしていたが、その朝殺人を起こした犯人がそのデパートで立てこもりを起こした。
まだ警察は殺人とたてこもりにはまだ気づいていないようで、犯人はかなり興奮している様子だ。
ちょうど刑事は現場に、リアルタイムで居合わせたので「私は刑事だ、犯人よ、落ち着け。話をしよう!」といつものように巧みな話術でネゴシエイトを開始した。
この手の事件は自分の十八番だし、なにより犯人の凶行を抑えられる自信があった。
(犯人の年も若いし、確実に突発的な犯行だな。落ち着かせて、いつもパターンで打開はできる!)
しかし交渉は失敗し、犠牲がでてしまった
解説2つの説。
1つは、単純に刑事が説得に失敗した。
2つ、立てこもり犯は刑事の家族を殺していた。それを知った刑事が、立てこもり犯を殺した。
スピード違反を取り締まっていた巡査は、やたら速度の遅いクルマを発見し、かえって危険なため停止させた。中には80歳くらいの女性が5人乗っていたが、運転していた老婆以外は、みな目を見開き、真っ青な顔色をしていた。
運転席の老婆は、不思議そうに尋ねた。
「お巡りさん、あたしはいつも標識どおりの速度で走ってますよ。今だって標識どおりの21キロで走ってたんですから」
巡査は事情を理解し、微笑みながら言った。
「お婆さん、あの標識の“21”というのは国道21号線という意味ですよ」
その言葉を聞き、老婆は恥ずかしそうに答えた。
「あれま、そうでしたか。それは失礼しました」
巡査は老婆に運転に気を付けるように言ってから、一つ気になっていることを口にした。
「なぜほかの4人の方々はさっきから一言も喋らないのですか? 何だか全員放心状態のように見えますが」
すると運転席の老婆が答えた。
「さっきまで、みんなで楽しくお喋りしてたんですけどね。国道258号線に入るまでは」
解説国道の数字を、制限速度と間違えた。
つまり、258キロ近くのスピードを出していた。
ガンが見つかった……もう余命も幾ばくもないことは医者から聞かされた。死ぬ事はやはり怖かった。守らなきゃいけない家族がいる。やりたいことは沢山残っている。
うちは裕福な方ではなかったが、二人の子と最愛の妻がいる幸せな家族だった。 まだ30代。死ぬ事は即ち家族の不幸を示唆していた。
死ぬ事が明白になってから、毎日枕を涙で濡らす夜が続いた。声を殺して自らの運命を恨む日々は生きたいと願う私の心、そのものだった。
そんなある日この世に多くのガン治療薬があるのを知った。
私は狂喜した。それらのどの薬も金さえ出せば手に入れる事が出来ることを同時に知ったからだ。
惨めでもいい、恥ずかしくてもいい。生きるという事に執着する事にどうしてためらうだろうか。
いや、ためらうはずなんてない。
私は数日の間にそれらの薬を手に入れた。金は生活に支障が出てしまうほどにかかってしまったが、そんな事はどうでも良いことのように感じた。
何より妻が率先して買い集めてくれたことがうれしかった。
しかし、もし万が一これらの治療薬が全く効果を発揮しなくても、私はきっと笑うだろう。
これだけの事はしたんだ、父さんは死ぬけど生きるために最期まで手を抜かなかったぞという姿を妻や子に見せたかった。
いやそれは自分への言い訳がしたかったのかもしれない。
私はその数100にも及ぶであろう治療薬を片っ端から飲んでいった。
するとどうだろうか、一週間飲み続けた私の体にはびこっていたガンはその成長を完全に止めたのだ。
医者も驚いてこう聞いた。
『ガンの進行が一時期ですが、完全に止まってますよ!一体なんていう治療薬を飲んだんですか?』
私は生きるという死に方を知った。
解説今後、数百の治療薬を飲み続けなくてはならない。
それだけの数の薬を飲むのが苦しいのか、医療費の問題なのか、副作用の問題なのかはわからないが、とてもつらいらしい。
暇つぶしに出会い系を見ていたら、中学時代の友人だったSという子のプロフを見つけた。HN、趣味などはテキトーだったが、写メを見た瞬間Sだとわかった。
△△市(私の地元)在住とあるので、間違いない。
これは連絡をとらなくてはと思い、すぐに貼られていた捨てアドにメールをしました。
私『Sだよね?覚えてるかな、中学で一緒だった○○だよ』
すると、すぐに返事があった。
S『○○ちゃん?うわー懐かしい!』
私『あの掲示板で見つけてびっくりしたよ!変わってないね~やっぱり可愛いなぁ。今はどうしてるの?』
S『学校に通ってるよ』
私『あっ、じゃあもしかして□□大学?家近かったよね!』
S『そうだよ!』
私『すごい!!中学から成績優秀だったもんね~』
S『そんなことないよ。しかも最近、裏の道路が工事中で勉強に集中できないんだ』
私『裏の道路って□□通り?』
S『そうそう!なんか新しい店つくるみたい』
私『そうなんだぁ。コンビニの隣ってずっと空き地だったもんねぇ』
S『うん。○○ちゃん、よく覚えてるね』
私『だってSの家はしょっちゅう遊びに行ってたじゃん!中学近かったし、隣の公園でサボってアイス食べるのとか最高だったよね(笑)』
次に来たメールを見た時、私は背筋が凍った。
S『特定した。ありがとう』
解説私とメールしていたのは、Sではなかった。
Sの写真を使ってはいるが、Sのことを詳しく知らない人物だった。
そして、私との会話の中で、本物のSの居場所を特定してしまった。
こどもの日にうちは男の子がいないので、ぼんやりと休日を家で過ごしていたそうしたら、庭の方から変な物音が聞こえたので覗きに行くと
そこには娘が幼稚園あがる前の時にママ友だった人が(別々の幼稚園に通うことになってそれ以来縁が切れた)水仙の葉をハサミで切っていた
慌てて庭に飛び出すと、気が付いたその人はその水仙を抱えて逃げていった
後には使ったハサミだけが残されていた
時期的に菖蒲湯にでも使う気なのかと思って、その人の家に行くが
車はあるから絶対に家にいるはずなのに、いくらチャイムを鳴らしても出てこない
携帯はすでに番号を変えたのかつながらず、家電は留守電にならない
しかたなくハサミをポストの中に入れて帰った
夜に帰ってきた夫に相談すると、一緒にまたその人の家に行くことになった
しかし、やはりどんなにチャイムを鳴らしても出てこない・・・ 家の電気はついてるのに
夫のアドバイスで事情を書いたメモをとりあえず郵便受けに入れて大人しく帰った
結局それ以降何の連絡もないから、たぶん何もないんだと信じたい
解説水仙は毒のある植物である。
俺とユウキとアズの3人は小さい頃からの幼馴染だ。3人の親の仲が良かったので家族ぐるみでの付き合いをしていた。
俺達が中学2年生の時アズの母親が交通事故で亡くなった。
アズとアズのおじちゃんはとても泣いていた。
暫くするとアズはアズのおじちゃんの実家に引っ越していった。
それから1年位たった頃、アズから俺とユウキ宛に手紙が届いた。
【俺とユウキへ】
たのしい季節もあっという間に過ぎますね、私は元気です。
けれど、こっちの生活にも慣れないといけなくて・・・
ちょっと大変、そういえばあの秘密きち!
にんげんが3人入れたよね、あとねこ!
ロックって名前だったね、ちっちゃくてさ。
れんらくあんまり取れなくてゴメンね、またおくる。
PS;ちなみにこの手紙は父と一緒に書いてます。
また会いたいなぁ
アズ
手紙を読み終わったあと、ユウキが疑問有り気な顔で
もう一度手紙を見せてくれと言った。
手紙を渡すと、食い入るように読み「やばい・・・」
と言った、俺ももう一度手紙を読み、理解した。
すぐに両親に事情を話し急いでアズの元へ向かった。
解説手紙の文章を、一行ずつ最初と最後の1文字だけを読むと次のようになる。
「たすけてちちにこロされる」
つまりは。
「助けて父に殺される」
という意味。
深夜、2階の自室で眠っていた私は、階下の妙な物音に気付いてふと目が覚めた。「玄関から誰か入って来た・・・?」
そう思った瞬間、バクバクと鼓動が早まった。
夕方見たニュースが頭をよぎる。
(殺人犯、近辺に潜伏中か?捜査大詰め段階)
急に脇の下に冷たい汗が流れるのを感じた。
幸い、侵入者はまだ1階にいるらしい。
「早く逃げなきゃ!」
恐怖のために固まった体を必死で動かし、物音を立てないよう静かに窓辺へと向かった。
忍び足で階段を登ってくる気配がする。
侵入者はもうすぐそこまで迫っているのだ。
私は窓から屋根に降り、ジリジリと遠ざかる。
屋根の縁に手を着き、庭へ足が届いた時、真上にある私の部屋の電気がパッと付いた。
「ヤバイ!」
私はもう無我夢中で庭を抜け、夜の街を走った。
あの時、逃げるのが少し遅れていたらと思うと、いまだに背筋が寒くなる思いだ。
少なくとも今のこの生活はなかっただろう。
解説潜伏中の殺人犯は、「私」のこと。
家に侵入してきたのは、警察。
解説一文字目を縦読みすると、「僕は生きたい」となる。
解説上から読んでも下から読んでも同じ文になる。
解説五時前→誤字前
誤字の1つ前を読んでいくと、「すぐにげて」になる。
解説「あの子」は「今年」のこと。
「彼女」は、「来年」のこと。
私はマンションのフロント係をやっている。まぁこのマンションは入り口にも鍵がかかってるから住人以外自由に出入りできないし、仕事なんてほとんどない。
私のマンションではフロントに落とし物箱を置いていて、住人はそこに拾ったものを入れていく。
鍵だの傘だのゴミだの、ときには写真とか手紙も入っている。
それの管理も仕事と言えば仕事だ。
手紙って言って思い出すのは田中さんのことだ。
半年くらい前、朝出勤したときに箱の中を見ると封筒が入ってたのでよく見てみると名前と部屋番号が書いてあった。
601の田中って、あの綺麗なOLさんの部屋じゃないかと思ってドアのポストに入れておいた。
彼女はいつも私に挨拶してくれるし、前にも書類の落とし物をしたりで意外と抜けてるところがあるみたいで少し微笑ましい。
でも数日後また同じような田中さん宛の封筒が落とし物箱に入ってたのは不思議だったのを覚えている。
田中さんもそのあと、挨拶もなくすぐに引っ越してしまってとても残念だった。
それに比べて今フロントに一番近い部屋に住んでる男の人は無表情なうえに無愛想だし、 110のおばさんは角部屋なのに生ゴミ臭いって文句をなぜか私に言うし、その隣に住んでる若い女の子は引き籠もりはじめて家賃も数か月滞納しているし。
一番関わり合いのある一階にろくな住人がいない。
なんで田中さんは引っ越してしまったんだとため息が出るばかりの今日この頃。
解説フロントに一番近い部屋に住んでる男が、マンション中の女性を殺しているという話のようだ。
解説フラミンゴというのは、片足がない人という意味らしい。
一人暮らし始めてだいぶたつけど、最近初めてストーカー被害に遭ってる。ていうのも、毎日毎日ポスト(って言っても単身者用の安アパートだから、ドアに穴が開いてて内側にボックスが付いてるだけの簡易なやつなんだけど)に手紙が入ってるんだわ。無記名で宛名もないから、部屋がばれてるってことだよね。
手紙の内容もさ、最初のうちは「一目ぼれしました」とか「好きです」とか、その程度だったんだけど、段々エスカレートしてきた。
最近は「なんで僕の気持ちに答えてくれないんだ」って逆ギレしてるのね。
まじわけわかんない。つーか怖い。
で、今日。家に帰ってきて、テレビとか見て一息ついて、あーあ今日も手紙着てるのかなーって、
憂鬱な気分で郵便受けのボックスを開けてみた。
そしたら、手紙と一緒に、猫の首が入ってるの。しかも私が毎日帰り道で可愛がってる野良猫。
手紙だけならまだ我慢できたけど、こんなことまでするなんて…
これ以上エスカレートしたら私も危ない目に遭うかも。
明日警察に相談しよう。
戸締りもしっかりしなきゃ
解説郵便受けの外側から、首を入れることはできない。
私には6歳と4歳の息子が居る。その日、雑誌編集者の妻は年末進行で
仕事に出ていたので、私が息子たちの面倒を見ることになっていた。
昼食を取り、三人で公園に出かけた。
私は誰もいない公園のベンチに座り、読みかけの新書に目を落とした。
縄跳びがリズム良く空を切る音と一緒に、下の息子の声が聞こえる。
「兄ちゃん、貸してよ」「ねえ、こっち使っていいから!」
上の息子の青い縄跳びが欲しいのだろう。
下の息子のは、もっと短い赤い縄跳びだったからな。
せめて同じ色のものを買うべきだった。また大喧嘩になる。
この年頃の男の子が、自分から弟に物を貸すことは、普通ない。
それがこの日は兄が無視を決め込んでいるようだ。
となると、弟は私に泣きついてくるほかない。
下の息子が私の前に小走りでやってくる。
そらきた。私は本から目を上げた。
「兄ちゃんが冷たいよ」
まあ泣いてないだけ偉い。喧嘩もしなかったし。
おや、でもこいつはちゃんと兄の縄跳びを持っているじゃないか。
そこで私は言った。「そんなことないよ。お兄ちゃんらしく縄跳びを貸してくれたろ。ありがとうって言って、もうちょっと一緒に遊んでおいで」。
私は再び本を開いた。弟の足音が遠ざかる。
「兄ちゃん、ありがとう」の声のあとに、幼い手が拙く
縄跳びを回す音が聞こえてきた。
解説お兄ちゃんが冷たいというのは、死んでるということ。
解説毎日毎日、山奥にまで手紙を届けるのが面倒になった郵便配達員が、殺した。
解説ミカは人形。実の子は、タカシ。
俺にも彼女ができました。包容力がありそうな蠍座のB型
丁度仕事から帰って来た所で告白されて、
持って来た食材で料理してる。
つまり、俺にも春が来たって感じかな?
たのしい日々が始まりそうw
女っ気がない人生から卒業だね。
ニコニコした生活が待ってるよ。
居場所もできたし。
座って待ってると、料理が出て来る。
ラッキーかもw
れんあい経験あまり無いけど。
てんからの贈り物かな?
にんげん、何か良い事があるもんだ。
げんに、俺がそうだし。
ラッキーだね。
れんあいを、頑張ってみるか。
なんてったって、ずっとおれを見ていてくれて、
いつも、気に掛けてくれたらしい。
たのしいねぇ
すてきな人生さ。
けいけんない俺でも良いらしい。
てか、彼女、この書込みみて照れてるよ。
解説一文字目を縦読みすると。
「俺包丁持った女に居座られて逃げられない助けて」になる。
高校生の夏休み。新作ゲームを買って、一日中やり込んでいたんだ。もちろん夜中になってもやめずにいた。
日付が変わって、流石に少し疲れていたのでゲームをつけっぱのまま一旦やめた。
時計を見ると一時五十分。ふと、夏休み前に友達から聞いた、「夜二時に鏡を見るとやばいものが見える」という言葉を思い出し、見てみることにした。
丁度、俺の部屋にはよく分からんデザインをした大きな姿見があったからだ。
(元々物置だった離れが、当時の俺の部屋だった)
二時丁度。鏡を覗き込むと、そこには自分の部屋は映っておらず、暗い森が映っていた。しかも、なぜか自分が横になって眼を閉じている。
その周りを、着物を着た三人の女の子が囲んでいる。
それぞれ、笑った顔、怒った顔、無表情。
そして、次の瞬間、こちらを見て、そこで気がついた。
時計は三時だった。鏡には真っ青な自分の顔が映っていた
解説1時間、空白の時間がある。
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窒息死追加 何年も前の話だけど学校の帰り道、友人と歩いていておかしな相談を受けた。使ってるPCの画面の向こうに映ってる自分が、ものすごいにやけた顔でこちらに手をふって...